セメントとモルタルとコンクリート
セメントを素材として使用する機会があったので、練習がてらに手元にあったUSBメモリを改造することにしました。制作に入る前に、ちょっと注釈というか、説明。
セメント、モルタル、コンクリートと呼ばれる微妙に違う(?)素材があるのですが、一般人からするとその違いは「だからなんだよ」程度のものなのです。
ちなみにそれらの違いは以下。
セメント(強度、弱)
“セメント”+”水”。石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料などが主原料で、水による化学反応で硬化する粉。ひび割れの補修などで使われる。
モルタル(強度、中)
“セメント”+”砂”+”水”。ブロックの目地や、コンクリートの表面仕上げに使われる。
コンクリート(強度、強)
“セメント”+”砂”+”砂利”+”水”。建築資材として使われる。
“セメント”+”水”。石灰石、粘土、けい石、酸化鉄原料などが主原料で、水による化学反応で硬化する粉。ひび割れの補修などで使われる。
モルタル(強度、中)
“セメント”+”砂”+”水”。ブロックの目地や、コンクリートの表面仕上げに使われる。
コンクリート(強度、強)
“セメント”+”砂”+”砂利”+”水”。建築資材として使われる。
今回は”セメント”を使いました。USBメモリは小さいですからね。では始めて行きます。
USB保護と型枠
素材となるUSBメモリです。数年前に購入したのですが、もともとのシリコン製表皮が劣化により粘ついてきたため、裸にしました。これをセメントで覆うのですが、そのままだと色々ノーガードすぎるので、グルーガンですべてを覆います。
これで表面保護が済んだので、型枠を作ります。
型枠はプラ板で作りました。テクスチャを入れたい場合は木材がいいのでしょうが、今回は初めてなので加工が簡単な物にしました。
水分が漏れ出さないよう、瞬間接着剤で隙間は埋めてあります。
流し込み
セメントを練ります。水の分量はものによって違うそうですが、僕が使用したものは1.3kgのセメントに対し、330mlの水だそうです。ちなみに使用したのはこちら。
130:33で計算をし、よくよく練ります。
なるべく気泡を作りたくなかったので、多めに流し入れ、それに埋めこむような形でUSBメモリを入れました。
あとは動かないように固定をして待ちます。
型枠を外す
硬化したら型をはずします。僕は半日放置しましたが、速乾性なので数時間で固まるそうです。少し気泡が入ってしまいましたね。やはり難しいです。
このままだと少し脆いので、表面を保護。本来だとセメント(コンクリート)専用の保護液があるのですが、小ロットで売っていなかったので、持っていたウレタンコートで代用。
そのままだと粘度が高く表面にとっぷりとついてしまうので、塗布したあとでシンナーで拭き取るという作業をしました。これで角の崩れも大丈夫そうです。
革張り、完成
もう完成なのですが、実験を兼ねて、革との相性を見てみました。下部分が細くなっているのは、革を貼るためのものです。というわけで、厚さ調整などをした革を貼り付けたら完成です。
うーん。革の色だったり、表面の素材感もあるのでしょうが、あまり良くはないです。
もっと濃い色の革+角がピシッと立っていれば、見え方も違ってくるかもしれませんね。
っとまあ、これにて完成です。しっかりと認識もされていますね。
あとがき
練習としてはうまくいきました。けど、革との組み合わせは、もうすこし研究が必要そうです。しかし僕にとって新しい素材なので、次から制作の幅が広がりそうです。
現在はキャップがないので、手に入り次第そちら側も制作しようかと思います。
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