自作キャンプ道具のすヽめ


自作、それはすなわちオーダーメイド


みなさんはキャンプをしますか?僕はそこそこです。年に数回なので、まあ初心者に毛が生えたくらいなものです。キャンプには色々な楽しみがありますよね。自然を堪能、ワイルドな食事、アクティビティに勤しむのも良いです。

そんな中、みなさんがついつい凝ってしまうのがキャンプ道具ですよね。不思議なものです。キャンプ道具はキャンプの本質では無いはずなのですが、不思議とその誘惑に勝てず、ポチッとやってしまうものです。しかもオシャレなキャンプ道具って高いんですよね。同じ効果でも、有名ブランドだと何倍もお値段がします。本来はブランドなど気にする意味は無いのですが、買い物をすると目が行ってしまいます。

そこで提案するのが、「自作キャンプ道具」です。手作りには有名ブランドに負けない価値があります。道具への愛着も沸きますし、より楽しいキャンプを行うことができます。



今回取り上げるのは「焚き火台」です。実は僕の焚き火台は消耗が激しく、交換を考えているのです。これを期に我が焚き火台へ自作要素を吹き込みたいと思います。








安くてシンプルな焚き火台

僕が持っているのはこの焚き火台です。4ポールにメッシュ火床を取り付ける、おそらく一番安価なものです。






コスパ最高です。そしてこのメッシュ火床は通気が非常によく、ゆえに薪が良く燃えます。


ただ一つ難点があります。使用を続けていると、火床が劣化して破れてしまうのです。火床だけの購入も可能ですが、交換頻度を考えると、もう少し丈夫なものが欲しいところなのです。





安くてシンプルな焚き火台を強化

前置きが長くなりましたね。
今回行うのは、火床を自作し、焚き火台を強化しよう!!というものです。メッシュ火床よりも長く使えるので、経済的にも環境的にも良いです。では頑張っていきます。



材料として使用したのはチェーンメイルスクラバーという金だわしです。キーホルダーに付いている輪っかありますよね?あれを繋げて編んだものです。これを大量に購入。ちなみにamazonだと高いので、中国のサイトで購入しました。






これをひたすらつなぎ合わせて、完成!!
と思ったのですが、上手くいきません。原因はチェーンメイルスクラバーの構造にありました。一方向に伸びる性質があるので、4方向に均等に広げるのが困難なのです。




一方向に伸びる性質は変えることができないので、今度はそれを逆手に取りました。
チェーンメイルの編み方を、中心から放射状に広げる編み方に変更。ちなみに中心には、同じくキーホルダーに使われる二重リングを使用。






元のチェーンメイルスクラバーを分解→放射状に編み込むという作業をひたすら続けます。




ある程度の大きさになったら、4方向へ伸ばしていきます。



編み上がりました。なお、ポールに固定する箇所は、強度を考えて2重リングを使用しました。




いざ装着!!
っが、やはり甘く無いですね。編み込みに使うリングに余裕を持たせ過ぎました。
といってもやり方は間違ってなさそうなので、弛んでいる部分の余分なリングを外して調整。



端のリングの強度が心配だったので、補強をいれました。




ついにNEW火床の完成です!!




早速試運転だ!!
と言いたいのですが、キャリーケースが無いため、これも自作することに。



キャリーケースには焚き火シートを使いました。この火床はメッシュ火床に比べて隙間が大きいため、灰が落ちやすいので。もちろん芝の保護のためでもあります。
焚き火シートにハトメを増設し、そこをボルトで固定。取手を別に取り付けて完成です。ボルトがむき出しなのはかっこ悪いので、3Dプリンタでボルトキャップをつくりました。




ちなみにですが、焚き火シートにハトメをつける時は注意が必要です。
焚き火シートはカーボンやガラス繊維など、滑りやすい生地でできています。そこにハトメを留めても、すぐに解れてしまうのです。
解決策として、裾上げテープなど、粘着性のある布を下地としてはりつけます。その上からミシンで縫い留め、そこにハトメをするといいでしょう。




使用風景

試運転としてデイキャンプを決行しました。



結果は上場です。使用後にも大きな変化はなく、長く使えそうな気がします。灰が落ちますが、これは仕方がないことなので気にしません。むしろしっかりと火が通り、薪がよく燃えている証拠でもあります。



個人的に気に入っている点は、火床の形状に自由が効くところです。火床の端をまとめ、そのまま炭壺に移すこともできます。





さいごに

自作キャンプ道具!!なんて言いましたが、我ながら地味な物を作りましたね。たぶん言わないと誰も気づかないような物です。けどそこに気づく「通」な人に出会えることを願います。まあそんなこと考えている僕は「痛」ですかね。


…。


自作の道具を使うのは、本当に楽しくて気分があがりますよ。上手にできなくても、ダサくてもいいんです。一度何かを作ってみてください。




関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください