サドルバッグ
ランドナーのサドルバッグを製作しましたので書いていきます。先日、東京蚤の市というイベントに足を運んだところ、サドルバッグにちょうど良さそうな大きさの物を発見したので、購入。それがこちら。
銅板と真鍮で出来ているなぞの缶箱。これをそのままサドルにくっつけても良いのだが、少し形に無理があるので改造します。
まずは汚れ落とし。
この状態でほぼ完成系の風合いなのだが、自分で使い込んだ方が愛着が湧くので綺麗にします。金ブラシ等でゴシゴシ。根気よく磨けばすぐに輝きが戻ってきました。
うっすらと浮き出ているエンボス加工には「ALLUMETTES」とあります。フランス語で「マッチ」の意味ですね。どうやらマッチ殻入れだったようです。どうりで中の煤がひどかったのか。
同じ大きさにサンプルをつくり、サドルにあてて大きさを確認。それに合わせて余分な箇所を決め、カット。
サンプルに合わせて本体をカット。薄い板金なので、カッターで筋を入れれば簡単に切れます。刃は駄目になりますので注意。
切端処理用に真鍮管をカット。リューターで切り込みを入れ、金属用接着剤と真鍮修理用の半田で固定。角を整えて完了。
本当はロウ付けが良いのでしょうが、そのための器具をもっていないので。まあ力の加わる箇所ではないので大丈夫だと思います。
サドルに仮固定。いい感じです。
ちなみに、固定に使っている金具はVelo Orangeからでている「VO Saddle Loops」という商品です。
通常のサドルバッグはサドルループに紐で吊るすのですが、バッグが金属製のためにぶつかる音が大きいと思い、直留め固定にしました。この金具を使用した理由は、ループの湾曲が固定用のボルト位置調整に役立つと思ったからです。
蓋固定用に革ベルトをカシメで固定。本体にも真鍮の受けを取り付けます。
蓋の接触音防止(+防水)のゴムを取り付け、サドル固定用のボルト穴をあければ完成です。
装着
想像通りに出来たので満足。サドルバッグが無事に完成しました。取り付けたものの、特に入れる物は決めていないのですが。
まだ取り付けたばかりなので使い勝手は不明です。何か不具合があったらその都度、改良を加えていきたいと思います。
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