お人形あそび

子供は遊ばなきゃいけないの。
遊ばないとつまらない子供になっちゃう。
つまらない子供は友達と遊んでても楽しくないの。

電車で向かいに座っていた女の子が、お母さんにそんな事を言っていました。文脈は覚えていませんが、その手にはリカちゃん人形(?)が握られていた事を記憶しています。あと鼻くそをほじっていました。



子供のころはお人形あそびをしたものです(ウルトラマンでしたが)。歳をとってからは興味が離れてしまうのはなぜでしょうかね。(まあMr.スポックのソフビを改造とかしましたが。リンク:Mr.スポックのソフビフィギュアを改造)

そんな事を考えていたら、10年以上も前、友人がとある本をプレゼントしてくれたのを思い出しました。当時付き合っていた女性がこの人形を好きだったのですが、それを揶揄った友人がくれたのです。




こちらブライス人形(Blythe)と言うのですが、ファッションやトレンドに敏感な大人の女性に人気なんだそうです。そしてこの人形、ただ可愛いだけでなく、カスタムドールとしても人気なのです。好みのメイクや衣装をつくり、自分だけのブライスを作ることができます。

私はお人形遊びには興味がありませんが、そのカスタム性に引かれ、少しだけ興味を持ちました。そして本体を購入。

「このブライスを可愛くカスタムして、彼女にあげよう」





何もしないうちに別れました。





~~~そして10数年後~~~~





「このブライスどうすっかなー。捨てるの勿体無いなー。まあカスタムするか。」


記事を読むのが面倒な方へ、以下に同内容の動画を作成しました。
どちらか好きな方、できればブログも動画も両方を見ていただけると嬉しいです。














魔改造計画

使用したのはこのブライス。Neo Blytheという、ブライスの中では一番大きなサイズで、身長は約28.5cm。
名前はシンプリーグアバ(SimplyGuava)といいます。

のちに調べて知ったのですが、このシリーズには精巧な「偽物」が存在するようです。ではこちらは本物なのか…。正直見分けがつかないです。どちらにしても魔改造してしまうので、むしろ偽物であってほしいかもです。


タイトルにありますが、これをスターウォーズでおなじみのヨーダに改造していきます。ヨーダにした理由は、頭の造形や、目がクリッとしている所に共通点があると思ったからです。



以下がざっくりとした改造工程です。
  1. 分解
  2. 顔の改造
  3. 体の改造
  4. 服の改造
  5. 再組み立て



では始めていきます。




下処理

まずは服を脱がす。

頭をはずし、目のパーツを分解。

分解完了。



髪の毛は必要ないので、切除。

耳も必要ないので、切除。

スポンジヤスリで顔をマット処理。

頭皮を外した箇所をパテ盛り。

これで下処理完了。



顔面加工

顔面の加工をしていきます。基本的にパテ盛り、切削をくりかえします。
道具は以下です。
  • ポリパテ
  • エポパテ
  • 切削ナイフ
  • 彫刻刀
  • リューター
  • ヤスリ
  • 紙やすり
  • 水やすり
  • サフスプレー

  • まずは下書き。

    バランスをみて、耳の台座を準備。

    下書きを参考に、パテ盛り、切削。

    ひたすらパテ盛りと切削。



    全体のバランスがある程度とれたら、頭の裏を肉抜きして軽量化。

    後頭部側も下書き、パテ盛り、切削。

    耳もパテ盛り、切削。



    ヨーダの瞼の弛んだ感じを出すため、まつげ部分に台座をつけ、パテ盛り。



    途中経過。全体のバランスを確認し、さらに調整していきます。



    顔のたるみや、シワを彫っていきます。



    耳をつけ、バランスを確認しながら、接続部を切削。

    耳を取り外し式にし、後頭部を調整。



    一旦完成。



    サフを吹き、水ヤスリで細かい傷や凹みをならす。

    もう1度サフを吹き、必要なシワを追加。

    もう1度サフを吹いて、傷ならし。



    これで顔面加工が完了です。




    顔面塗装

    顔面の塗装をしていきます。塗料や塗装方法にこだわりはなく、結構適当にやっています。
    道具は以下です。
  • エアブラシ
  • ベース(Mr.Base White 1000)
  • 濃いグリーン(TAMIYA XF-70)
  • カーキグリーン(Mr.COLOR 127)
  • 赤褐色(Mr.COLOR 131)
  • カーキ(Mr.COLOR 55)
  • GXクリアブラウン(Mr.Clear COLOR GX109)
  • トップコート半光沢(Mr.TOP COAT)

  • 白のベースを吹く。



    濃いグリーンをまんべんなく。



    カーキグリーンは少し斑らを残しつつ。



    赤褐色で影や溝を吹き、立体感をだす。



    カーキ、赤褐色でドライブラシ。シワやシミの感じをだす。



    顔面塗装の完成です。この写真だとシワ、シミが薄いですが、実際はもっと濃くのってます。





    眼球にも少し塗装をします。
    お湯で温めて糊を溶かし、強力両面テープで瞳を引き抜きます。

    クリアブラウンで、上から下にグラデーションがかかるように吹きます。
    大きな変化はありませんが、まぶたの影が強調されます。
    最後にトップコートを吹いて完了です。




    Part2へ続く。


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