裏側の処理
前回の続き:THE SHININGのあのカーペット柄を織る Part1今回の布は座椅子のカバー用として織りました。裏側の処理と合わせて、強度をあげる処理もします。
まずは裏側の処理です。
縦糸を切ります。
余っている糸を15mmくらい残して切ります。
裏表にスチームアイロンを掛けます。
若干縮むので、伸ばしたりしながら形状を整えます。
強度をあげる処理
水と熱めのお湯をはった桶を用意します。布をお湯につけます。
固形石鹸(アルカリ性)を軽く四方と真ん中にすりつけ、くちゃくちゃに丸めるようにして、石鹸をのばします。
お湯ですすぎ、少しのばして形を確認してから水ですすぎます。
しぼって大きさを見て、まだ縮んで大丈夫であれば、お湯⇄水のすすぎを繰り返して石鹸を完全に流します。
(これ以上縮めたくなければ、室温くらいの温度のぬるま湯で優しくすすいで、石鹸を流す)
ちなみに10%ほど縮みました。
希望のサイズの少し大きめでやめ、洗濯機で脱水(1、2分)。
再びアイロンで成形し、平らにして陰干しします。
乾燥したら、接着芯で補強します。
今回は強度を重視するので、一番厚手のものを選びました。
これで強度をあげる処理は終わりです。
もう結束糸をとっても大丈夫です。
ですが、どうせ隠れてしまうし、付いていた方がほつれる心配もないので、今回はそのままにしました。
布の張り替え
現状のクッションを外します。方向がわかるように印をつけると作業が楽です。布を留めてあるタッカーを外し、古い布と中のウレタンをとります。
裏板を定規にして、新しいウレタンを切り出します。
この際、板より少し大きめにウレタンを切りたいので、太めの線を引くと作業をしやすいです。
ウレタンを切ります。
布を、引っ張りながらウレタンと裏板を巻きつけ、タッカーで留めます。
あとはクッションを留め直すだけです。
完成
完成です。
うん。想像通り地味ですね。そして絶妙にダサいです。
さいごに
無事に完成まで漕ぎ着けられたので良かったです。正直、織り始めて1週間くらいで飽きていました。たぶんこの規模の織りは2度とやらない…。まあ経験者は語るということで言わせていただきます。
工業製品最高!!
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